今のSEに必要「試しにやってみる感覚」 〜つづき〜

2016.05.11 (水)

見積もりなどでよくある話

 

よく予算取りのために、作業の計画を作り、

その見積もりをやる事があります。

 

いろいろわからない事だらけの中、

見積もりを要求する側(仕事を出す側)は

前提を置いてとか、わかる範囲で想定をして

というような要望をしてきます。

 

しかし、見積もる側にしてみれば、

やっぱりわからないものはわからない。

と言いたくなる時が多々あります。

いくら想定したって、そんな想像の産物に

どこまで確度があるかもわかりません。

 

こういった状況で、無理やり見積もりをして

その根拠の説明をする事は

とても大きなストレスになります。

 

もしも、ここで「試しにやってみよう」

つまり、一気に答えを出さずに、

途中のステップを踏むことが承認されれば

担当者の気持ちには余裕が生まれます。

見積もり提示を求める相手への信頼感

増しますし、その信頼感に応えようという

気持ちも生まれるかもしれません。

 

なにより、試しにやってみた後に見解を

出すのですから、より正しい見解が出せる

確率が高まります。

 

何にでも見解があるという危険性

 

この「試しにやってみよう」という感覚が

全く認められない空気があるとどうなるか?

これは、よくわからないものでも、机上で検証し

見解を出すことを意味しています。

 

机上でよく検証すること自体は悪いことでは

ありません。

そういったことが出来るなら、しっかり検証を

やるべきですし、それに基づいた計画であれば

案件の成功確率も高まります。

しかし、これはあくまで検証が十分に出来た

場合の話です。

 

危険なのは、その検証が十分できないのに

それについて予測し、見解を述べ、みんなが

それを鵜呑みにしてしまう事です。

 

これは担当者の能力不足などが起因している

ことは間違いないのですが、

それ以前に、「なにか見解を出さないと」

という空気が出来上がっているせいです。

 

「こんな事態を想定をしています!」

「念のため、こんな策を用意しています!」

「この前提で考えて問題ないと思います!」

 

こういった十分検討済みかのような言葉が

「正直、やってみないとさっぱりわかりません」

という本音を抑えつけて出てきたものだとしたら

こちらの方が恐ろしくなってきます。

 

勇気を持って「試しにやってみよう」と言う。

 

前述 のとおり、不確定要素が多いものを

無理に進める事は危険でもあり、

担当者のストレスも相当なものです。

 

自分たちが今関わっている案件について

ちょっと冷静になって考えてみてください。

よくわからないのに進めてしまっているもの

がないか?

 

もしあったら、勇気を持って言ってみましょう。

「とりあえず、試しにやってみない?」

 

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