新人SEの不安と対策 (前編) 4つの不安
新人SEが持つ4つの不安
新人の若手SEであれば、どんな人でも共通的に持つ不安があります。
そして、その不安は大きく捉えると4つに分類されます。
1つめは「人間関係の不安」
簡単な例を挙げれば、
周りの人で苦手な人がいたらどうしよう?
周りから受け入れてもらえなかったらどうしよう?
というものです。
昔も今も会社を辞める理由第1位で、不安が現実になってしまった場合、
一番厄介なものと言えるかもしれません。
2つめは「仕事内容の不安」
簡単な例を挙げれば、
仕事が自分にとって難しすぎたらどうしよう?
何か失敗をして周りに迷惑を掛けてしまったらどうしよう?
というものです。
これが逆に仕事内容が簡単過ぎたりすると、
やりがいが感じられず不安は少なくても「不満」が生じやすくなります。
これらの2つの分類は、
特に環境・状況が変わった時に持ちやすい不安で、
どんな人でも多かれ少なかれ持つものです。
ただし、実際に問題が生じなければ、
時間が経ちその環境に慣れていくにつれ、
不安も和らいでいきます。
3つめと4つめの不安は停滞感から生まれる
3つめは「自身の成長度への不安」
簡単な例を挙げれば、
今の仕事内容では自分の成長が止まり、この先、周りにもついていけなくなるかも?
今の自分のスキルでは今後のやれる仕事が限られてしまうかも?
というものです。
日々の仕事で自分自身のスキルや知識に不足を感じていても、
その場で勉強するような時間の余裕はないので、その場はなんとか切り抜けます。
しかし、こういった事が何度か繰り返されていくと、
いつかどうにも乗り切れない時がやってくるんじゃないか?
という不安が生まれてきます。
4つめは「将来の不安」
簡単な例を挙げれば、
今の会社はこの先も安泰なのだろうか?
今の収入で今後の生活もやっていけるんだろうか?
というものです。
今の満足感はこの先も安定したものなのだろうか?
そんなうまい話はないはずだと考えた時に湧き上がってくる不安です。
この3つめと4つめの分類は、
1つめ2つめとは異なり、環境・状況に変化がない時です。
停滞感を感じたり、時間を浪費している感じが不安に変化していくものです。
不安への対策は?
1つめから4つめをまとめると、
仕事に慣れないうちは、人間関係や仕事内容に不安を持ちやすく、
仕事に慣れてくると、自身の成長や将来のことに不安を持つようになると言えます。
こういった傾向は、どんな職種でもありえるところだと思いますが、
仕事の現場や内容が一定の期間で変化し、
自身の経験、技術力、交渉力など多方面で評価されるSEにとっては、
よりこの傾向にあてはまりやすいと思います。
次に、この不安への対策を考えてみます。
誰もが同じような不安を持っているにも関わらず、
不安の根本原因はその人固有のものであるため、
絶対的な対処法はありません。
周りの人に相談しても、返ってくるアドバイスは人それぞれで、
どのみち最後は自分自身でなんとかするしかありません。
ここで一つ提案です。
これらの不安に対して、
SEらしく、PMBOKのリスクマネジメントで
対処してみましょう。
具体的には、
自分のSEライフ(人生)と、そこからくる不安たちを
一つのプロジェクトとその失敗リスクに置き換えつつ
対処してみるという事です。
次回に続きます。
関連する投稿
- 新人SEの不安と対策 (後編) PMBOKのリスクマネジメント
- 残念なPMの見分け方
- SEの現場で文書整備がいつまで経っても出来ない理由 つづき
- SEの現場で文書整備がいつまで経っても出来ない理由
- 先輩SEが教えてくれない?知識が引き継がれない負の連鎖
現在の記事: 新人SEの不安と対策 (前編) 4つの不安