先輩SEが教えてくれない?知識が引き継がれない負の連鎖

2018.05.24 (木)

🔷 教えない現場

「◯◯さんが知ってるから聞いて」と

現場のSEに丸投げするマネージャー

 

「設計書に書いてたはず、見ればわかる」と

決して直接教えることはない先輩SE

 

他のメンバーも

忙しいから話しかけてくるなオーラを出して

自分のことだけやってたいという感じ。

 

そして・・・結局、何もわからずに

ひとり戸惑う新規参画SE

 

もちろん、

「自分からは何も調べない」

「教えられたことしかやらない」

教えてもらわなければ、

何も出来ないというSE

それは個人の姿勢として問題ありですが、

 

「原則、必要なことは自分で調べるもの

わからない時だけ周りに聞く」

という正論?のみが幅を利かせ

結果的に新参者を放置する。

これもまた、多くのSEの現場で

状態化している問題の一つです。

 

放置される新参者のSE、

必要な情報を得られないまま、

ドキュメントがどこにあるかわからない

見つけたドキュメントが正規のものかわからない

ドキュメントの内容を読んでも

その中で、どれが重要なのか?

何と何が関連しているのか?

そこから読みとった自分の理解は正しいのか?

が、わからない。

 

この困った状況が続くと、

ただ作業が出来ないというだけじゃなく

現場・会社への不満にも繋がっていきます。

 

🔷 教えない理由

なぜ、先輩SEは教えてくれないのか?

 

理由① 忙しい・・というか教えるのが面倒臭い

(相手が女の子なら喜んで教えてくれる人いる)

 

理由② 自身でやらないとわからないと思ってる

(だから、教えない。自分も教わらなかった)

 

理由③ 本当は教えるだけの知識を持っていない

(だから、教えない。自分も教わらなかった)

 

教えない理由を大きく3つにわけると

こんな感じになると思います。

この3つどれかの時もあれば、

3つ全てにあてはまる場合もあります。

 

え、今?めんどくさいな~

俺だって詳しい事は、よくわからないし・・・

そもそも、自分で調べるべきものでしょ?

 

🔷教えられない連鎖

個人プレーがベースで教え合う事がない現場。

ここで育つSEは、教えてもらわなくても、

なんとか現状を打開する力が身につきます。

 

これはこれで必要な能力ですが

しかし、この力は必ずしもシステム知識や

業務知識とは限りません。

 

知識がなくても、

とりあえず成果物を仕上げる力、

とりあえず現状を切り抜ける力の

場合が殆どです。

 

管理作業が専門のマネージャーなら、

業務知識やシステム知識が無くても

それほど問題にはならないかもしれませんが、

実際に、設計やテストをするSE

必要な知識を持たないまま、

とりあえず現状を切り抜ける事は

決して好ましい状況ではありません。

 

そして、ある日、

勉強会をやろう、ドキュメント整備をしよう

なんて話があがった時、

誰がどうすればいいのかわからない。

自分たちの知識レベルの現状を知り

そこで初めて気がつきます。

教えない連鎖が、いつの間にか、

「教えられない連鎖」になっていた事に。

 

🔷教え合う連鎖にするためには

この教えられない連鎖を

変える事はとても大変です。

マネージャーが先輩SEたちに、

「これからは教えてやってくれ」と指示したところで

その場は軽く教えるだけで、

教え合う連鎖には変わる事はありません。

 

教えられない現場・チームを、

教え合う現場に変えるために必要な3つ

 

① 教えられない連鎖になってはいけない事を

みんなが自覚する。

 

② 教える先輩SEの負荷を考慮した

役割分担を考える

 

③ どんな知識がどんな場面で必要かを

全員でディスカッションしてみる。

ちなみに、このディスカッションをすると、

現状で必要な手順書類が、

全て揃っているかなどもわかったりします。

 

現状を打開するキーマンは、

現場の古株SEではありません。

現場を仕切れるマネージャーやリーダーです。

まずは環境・雰囲気作りから始めていきましょう。

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