残念なPMの見分け方
🔷 何の説明もなく「出来ますか?」と聞いてくるPM
何年か前に実際にあった話。
ある日、顧客窓口兼PMを担当している人から
「◯◯◯という作業があるんだけど、
出来ますか?」と聞かれました。
こちらは、その現場に配属されて
まだ何日も経ってない。
当然、作業の名称だけ聞いたところで、
何がなんだかわからない。
やる気を確認されているのか?と思えば、
そうでもなさそう。
どうやら本気で、大真面目で、
こちらがその作業を出来るかどうかを確認している。
しかも、
出来るといっても、ただやれるかではなく
正しいものが出来るかどうかを確認している。
どうやら、自分から「出来ます」を受けてから
お客さんに「YES」の返事をしたい模様。
しつこいようだが、
自分はその現場に入ったばかり、
知らない事だらけ。
そんな前提は、そのPMも当然わかっている。
それにも関わらず、
「出来そうですか?」と聞いてくる。
さらに言えば、
すでに別の作業をアサインされたばかり
掛け持ちでやろうと思ったら、
新たな作業については、ある程度、
作業ボリュームや難易度がわからないと、
本当にやれそうかどうか判断できるはずがない。
🔷 ただ責任を押しつけたいだけのPM
「どんな内容の作業ですか」と聞いても、
よくわからないけど、◯◯さんなら知ってるかも?
と、曖昧なことしか返ってこない。
残念ながら、
そのPMも作業の内容について全くわかってない。
「出来るかどうか判断できません」
と答えると、
・・・なんでわからないの?と逆に聞いてくる。
「・・・・・は?」、こちらは言葉を失う。
自分の作業なんだから、
自分で可否の判断をしないとダメでしょ?的な、
ごもっとも風な事を言ってきたりもする。
判断もなにも情報が不足していると言ってるのに
「何がわからない?」
「わからなければ、◯◯さんに聞けばいいから」
なんとか押し込もうとしてくる。
とりあえず古株エンジニアの名前を出しても
その人がこの作業に一切関わっていないのは明らか
とにかく、作業担当者から
「わかりました。できます」を言わせたい。
多少、偏った見方かもしれないが、
PMが作業担当者とは別会社の人間の場合に
こういった事態がよくおきる。
まさにITゼネコンと言われる
大手Sierが、仕事を受けて、
下請けに仕事を出す構図にある
代表的な悲劇。
大手のSEの全員が残念な輩とは言わないが、
経験も能力も未熟な人間が、
PMをやっている事が多々有る。
彼ら・彼女らは、
テキトーな事と偉そうな事しか言わない。
🔷 残念なPMの見分け方
◯ ユーザー業務に関する知識がない
◯ コードを読もうとしない
◯ 打ち合わせには、いつも誰かを連れていき、
一人では行かない
◯ 各タスクの期限すら、ろくに覚えていない
◯ 研修やらなんやらで現場にいない時がしばしば
◯ ノリだけはやたら良いというか・・・
ノリだけで乗り切ろうとする
仮に、そんなノリだけのなんちゃってPMでも、
現場エンジニアの味方になって、
ユーザーに掛け合ってくれればまだしも、
完全にユーザー側・顧客側に立って、
無理を現場に押し付けてくるようなPMは
本当に最悪としか言いようがありません。
🔷 残念なPMへの対処法
もし周りに頼りになる先輩SEがいれば、
相談して、味方になってもらうのが
良い方法。
なんちゃってPMは、
普段から頼りにしているベテランSEには
何も言えません。
そんな味方になってくる先輩がいないなら
そんな現場からは一刻も早く離れましょう
・・・と、言いたいところですが、
そう簡単に現場を変えることもできない人が
大半です。
自身でできる対処法としては、
とにかく、言い返す、聞き返すことです。
おかしいと思ったら言う、わからないことは聞く、
おかしいと感じた時、
決して黙って仕事を受けないことです。
言い返したり、聞き返したりしていくうちに
そのPMもちゃんと対応せざるを得ない
状況になっていきます。
仮に面倒臭いやつと思われて、
その現場から外されたら、
むしろ、その方がラッキーです。
<おまけ>
言い返す時、聞き返す時には
ロジカルシンキングのスキルがとても有効です。
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