SEの失敗。ドツボにはまる落とし穴 〜つづき〜
前回のつづきです。
SEは問題解決のためだけに
仕事をやっている訳ではありません。
もともとやらなければならない設計や開発、
テストを期間内にやらなければなりません。
そこに長期的に取り組むプラスαのタスクを
増やしても、いつしか形骸化していきます。
要は、失敗してしまうような状況に対して、
さらなる制約を置くと、余計に成功確率を下げてしまっているということです。
そして、当人たちはそんな状態にあることにまったく気づいていない。
根本原因に対して対処しようとしているのだから、当然すべきことだと思っている訳です。
もちろん、それでうまくいく場合もあると思いますが、大変な現場、納期遅れが続いていたり、要員のスキルと仕事の内容にミスマッチが起きているような現場で、これをやってしまうと、本当にドツボにはまっていきます。
では、どうすれば良いか?
まず最初にするべきは、取り除くことができる制約は、すべて取り除くことです。
たとえば、期限が迫ったものでなければ、より余裕のあるスケジュールにする。
出来ればあった方が望ましいといった成果物は、
やめてしまうか、最低限のレベルのものにする。
同時に作業改善などをしようとしている場合は、
そういったものたちも、一旦、保留にする。
こんな感じです。
出来なかったものについて、もっと簡単にするということです。
そうすることで、根の深い問題についても、はじめて力を注ぐ余裕ができるのです。
繰り返しますが、
なんの制約も取り除かないまま、
根っこの深い問題に対して手を打とうとしても、
結局は効果のある策は打てないまま、問題は解決されない可能性が大です。
そして、最後にもう一つ。
起きてしまった失敗について、くよくよ悩まない。
無責任な状態にさえなっていなければ、
それで充分。
起きた失敗を必要以上に強く捉えすぎると、その対処も極端になりがちです。
今は成功までの途中にあると考えましょう。
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あなたのやりたい事、なりたい自分、
身につけたいスキル、望むポジション、
何からやりがいを感じられるのか、
あなたの望むビジョンを明確にしていきましょう。
SE未来コンパスで、
あなた自身の未来の計画書を作りましょう。
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