SEに必要な能力・・「予知能力」 〜つづき〜
前回の続きです。
いかに先の展開を読めるか
これは作業を順序立てて考えられ、
仕上げるまでに何をすれば良いかがわかる
という意味とは異なります。
なぜなら、実際の開発では
いくら綿密に立てられた計画だったとしても
計画どおりに進む事は、まずないからです。
先の展開が読めるSEは、
対応内容のあらましを聞いただけで
こいつはヤバそうだぞという勘が働きます
それこそ、まだ計画自体ができていなくても
計画どおりにいかない事が
わかってしまうのです。
ここで不幸なのは、
この勘が効くSEは、大抵は現場の最前線にいて
計画づくりの場面には居合わせていません。
仮に途中で、ヤバい事を察知しても
すでに事が動きだしていると、どうすることも
できずに、その計画に乗りながら
対応することになります。
さらに言うと、
こういったSEがいてくれる現場は、
まだ良い方です。
こんな予知能力を持ったSEは、
なんだかんだで、直前に手をうったり、
事が起きても最適な対応をするため、
その場をうまく収めます。
しかし、そういった予知能力を持ったSEが
いない現場では、混乱と悲劇がたびたび起こります
事が起きるのを未然に防げないというのは
もちろんあるのですが、
その差は、そこだけではありません。
事前に手をうつような場合、
まだ問題が起きていないので余裕があり
念のためレベルの最低限の対応で
済ませられます。
また、周りからの協力も得られやすいです。
しかし、問題が起きてからでは
すでにスケジュールにのって本対応が
始まっているので、その期日や担当を調整しながら
事にあたらねばなりません。
また、
『原因は何なのか?』
『他は大丈夫なのか?』
なんて声もあがってくるので、
それにも応えないといけません。
対応自体はやりきれるかもしれませんが、
予想外のものであればあるほど、
その対応自体はとても大変なものになります。
さて、繰り返しになりますが、
こんな大変な思いをしないように
するためには、この先の展開を、いかに予測し
先回りをして手を打つことができるかです。
これは何も計画づくりに携わるリーダーだけに
関係することではなく、
どんなSEにもあてはまることです。
SEに必要な予知能力を身につけて、
そして、その予知能力を働かせて
自身に降りかかる問題を回避しましょう。
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あなたのやりたい事、なりたい自分、
身につけたいスキル、望むポジション、
何からやりがいを感じられるのか、
あなたの望むビジョンを明確にしていきましょう。
SE未来コンパスで、
あなた自身の未来の計画書を作りましょう。
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