SE失敗の罠「◯◯◯◯の徹底」は思考停止の一歩手前 つづき

2016.04.13 (水)

基本動作の◯◯は、思考停止の一歩手前

 

失敗してしまった時に、

その原因を他責だけにしてしまい

まずかったところについて何も考えないというのは

確かにいただけません。

 

しかし、「基本動作が出来ていなかった」と

単純に結論づけて、その時の状況などについて、

しっかり考えないのであれば、それは単に

他責にしてしまう事と変わらない気がします。

 

なぜなら、失敗の流れ、メカニズムについて

考えられていないという意味では、

どちらも同じだからです。

 

記憶が新しいうちは、それでもミスが防げる

かもしれませんが、時間がたつと、

また元に戻ってしまう可能性大です。

 

「基本動作の徹底」とは、具体的な再発防止策

というよりも、一種のスローガンのようなもの

でしかありません。

 

原因を探っても手詰まりになるプロセス

 

失敗の本当の原因は何のか?

なぜなぜ分析、フィッシュボーンチャートなど

世の中には原因を探るフレームワークが

すでに幾つかあります。

 

しかし、単純なうっかりミスは、こういった

フレームワークを使っても、なかなか答えが

出てきません。

あれも悪い、これも悪いといろいろダメな

ところは見えてきても、それを全部対応する

訳にもいきません。

 

行き着く先は、とりあえずチェックリストに

追加するなんてところです。

 

しかしながら、

同じ人がまったく同じシチュエーションで、

まったく同じ間違いをすることも、

そうそうありません。

 

故に、失敗に対してあまりにも直接的な対処では

結局やることだけを増やして効果は薄く、

時に逆効果になることすらあります

そして、こういった事は、なにより当事者たちが

一番感じているところです。

 

だから、最後には「基本動作の徹底」に

行き着いてしまい、結局、何も考えていない事と

大差ない対処になってしまいます。

 

優先すべきは自身と環境を良好状態にする事

 

では、どう対処すれば良いのか?

この問題について、

シンプルに考えてみます。

 

難しいものよりは、簡単なものの方が

間違える確率は減少します。

ギリギリの時間ででやるよりも、

十分に時間をとってやる方が、

間違える確率は減少します。

 

焦ってやったり、他の事を同時に考えながら

やるよりも、冷静にそのものに集中して

やる方が間違える確率は減少します。

 

どれも当たり前の話ですが、

この逆をやってしまう時があります。

安易にチェックリストを増やしたり、

作業のプロセスを増やしたりすると

結果的に、作業をより難しくしたり、

時間の余裕を削ってしまったり、

余計に焦る状況を作ってしまいます。

 

本当に効果のある対策をしようと思ったら

これまでの発想を変える必要があります。

それは、間違いを防ごうとするのではなく

間違える確率を減少させるために、

出来るだけ良いコンディションを作る事を

第一に考えるという事です。

 

どうすれば必ず間違えずに正しく出来るか?

ではなく、

どうすれば、

誰にとっても簡単なものになるのか?

 

どうすれば時間内に出来るのか?

ではなく、

どうすれば、

余裕を持ってやれる時間を確保できるか?

 

どうすれば焦らず冷静に出来るか?

ではなく、

どうすれば、

他のものに邪魔されず

集中できる状況を保つことができるか?

 

こんな風にみんなが考えられるようになると、

失敗のストレスで自滅していくような

SEもきっと減っていくと思います。

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