SEの仕事には欠かせない「岡目八目」
SEはレビュで仕事の間違いを見つける
SEは、自身で作成したドキュメントや
プログラムを自分以外の誰かに見てもらって
間違いがないかチェックをしてもらう
工程があります。
これをレビュと言います。
そして大抵の場合、そのチェックは
自分よりも知識や経験がある人が担当します。
このレビュは、対象、やる人、やり方などで
いろいろあるのですが、
ここについて話を始めると、とても長くなるので
それはまた次の機会で。
今回は、レビュなどで発揮される
誤字脱字や、矛盾などの
間違いを見つける能力について
のお話です。
SEのレビュに欠かせない「岡目八目」
レビュを受けて、
そこで間違いが見つかった時、
どんなSEでも必ず一度は思う事があります。
「なんで、自分で(提出前に)見直した時は
気づかなかったんだろう・・・」
これは、その人の作業に対しての
集中力(注意深さ)、経験によるものありますが
それよりも、
その人が岡目八目を発揮できる状況では
なかった事が大きく関係します。
「岡目八目」の意味
事の当事者よりも、第三者のほうが
情勢や利害得失などを正しく判断できること。
囲碁から出た語。碁をわきから見ていると、
実際に打っている人よりも、
八目も先まで手を見越すという意から。
(goo辞書から)
ただでさえ、マニアックな知識を必要としたり、
細かな作業をした後に出来上がったものから
間違いを見つけるなんて、
やった本人しか出来ない。
と、思いがちですが、やった本人よりも
それを傍目から見る人の方が、
間違いに気づける場合が多々有ります。
これがレビュをする人(レビュア)が
持つ岡目八目なのです。
作業者になる=岡目八目を失うという意味
自分でやっていた時は、いつも誤字脱字を
指摘されていた人が、
チェックする側になった途端に、
なぜか、誤字脱字に目がいくようになったり
組み立て方の矛盾に気づけるようになるのは
まさに、岡目八目が発揮されているからです。
しかし作業者に戻ってしまうと、
また、ケアレスミスなどがあったころに
逆戻りとなる可能性があるので、
要注意です。
岡目八目を意識するだけでも質があがる
自分自身で作業している時は、
岡目八目が発揮できない状況にあるという
意識が必要です。
この意識があるだけで、
自身のセルフチェックのレベルが向上します。
「もしかすると、誰が見ても気づけるような
間違いがあって、それを自分は、
見落としているかもしれない」
と思えるからです。
なお、会議などで岡目八目を発揮し過ぎて
あるべき論などを思いっきり展開し過ぎると
「なんだ、あいつは当事者でもないのに」
と周りから嫌われちゃう場合もあるので、
これはこれで注意が必要です。
(私自身の体験談からです(笑))
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