SEにとって計画作りよりも大切なこと
◆「計画」って聞くと、なんか苦手だなと思うSE
SEにとって、「計画」という言葉は
何をするにもついてまわる
とても身近であり重要な言葉になっています。
でも、
そんな計画づくりに対して、
あまり良い感情を持っていない人もいます。
どうせまた方針から変わっちゃんでしょ?
そんなに事細かく考える暇があったら
やったほうが早いじゃん・・・
計画とズレた時の説明とか面倒だなぁ・・・
◆計画どおりか否かだけで評価されるSE
プロジェクトマネージャー、チームのリーダー、
そんな立場の人が計画づくりの責任者です。
作業内容を明確にし、
期間、要員数、費用を明確にし、
作業計画に落とし込んでいきます。
計画が出来上がり、その計画が承認されれば、
あとは、そのとおりに実施するだけです。
そして・・・
計画どおりに仕事が終われば評価され、
計画どおりにいかなければ、作業のやり方や
計画のミスなどを指摘されます。
本当は、作業の途中で、
致命的なミスを見つけて、
大事故を防いでいたとしても・・・
もっと大きな遅れになるところを
ものすごい挽回をして、
なんとか終わりまで漕ぎ着けていたとしても
計画内に収まっているかが
まず一番に評価されてしまいます。
結局、評価する側としても、
計画どおりか否かで判断するのが
一番わかりやすいからです。
こうなってしまうと、
良い計画を立てると言うよりも、
やる規模や難易度の精査ではなく、
どんな想定外の事態にも対処できる
余裕のある期間と、十分な要員を確保
できるかが勝負になってしまいます。
◆計画作りよりも大切かもしれない事
そんなこんなで
どう見ても内容よりも大きな工数や期間の
見積もりが出来上がります。
そして、ユーザーは、
「なんでこんな掛かるの・・・?」
また別の問題の種がここで生まれます。
・・・・・
そりゃあ、
こっちだってここまで掛かるなんて思いたくない。
スムーズに行けばもっと早く終わると思ってる。
・・・・・
でも・・でも・・
ここで相手のご機嫌をみて下手に約束しちゃって、
その後、想定外事態に散々苦しめられた事は、
一度や二度じゃ・・・
・・・・・
ここは絶対に引き下がっちゃいけない・・・
「・・こんなにやる事があるんです・・」
「・・ここも見ないといけないんです・・」
「・・前回もこれぐらい掛かりました・・」
プロジェクトの成功は、計画で8割決まると
言われてたりもしますが、
どれだけ余裕のある条件を
みんなが円満な形でとおす事ができるか?
このスキルの有無こそが、
「計画」どおりにすすめるために
一番大切なことかもしれません。
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