SEのちょうど良い力加減

2015.06.09 (火)

先日、知り合いの女性SEから、こんな話を聞きました。

 

彼女『先月までは、ひとつの仕事をやるのに、とても時間がかかった、終わったらヘトヘトだし、正直、このまま続けられるかどうか不安でしょうがなかった』

 

わたし『今月はどうなの?』

 

彼女『先月までが嘘のよう。同じ仕事でも半分の時間で終わるし、そんなに疲れなくなった。こんな感じなら、まだこの先も続けられそう』

 

仕事を続けていくうちに、慣れや彼女自身のスキルアップにより、こうなったのかなと思いきや、話をよくよく聞いてみると、仕事をやっていく上でのコツがそこにはありました。

 

彼女が悩んでいた仕事は、ある打ち合わせの議事を取るというものでした。

重要な打ち合わせであり、議事録は、打ち合わせに参加出来なかった人への連絡文章という側面もあるので、ミスると、大切な指示や、連絡事項が伝わらない可能性もあります。

また、そこでの話は多岐にわたり、打ち合わせ後に、議事録をうまくまとめるためには、かなりの技術を要します。

 

そして、さらに彼女は、ただやるのではなく、そこに『完璧』を求めました。

みんなが言ったことは、一つ残らず書き記し

ただ言われたままを書くのではなく、

みんなが読みやすいように要約し、

定時間際に終わる打ち合わせであるにも関わらず、その日中に議事録をみんなに展開する。

 

そのためには、ここでメモを取らないと・・・

ここは、何行以内に収めないと・・・

ここは何分以内で終わらせないと・・・

 

こんな感じでやってみたのですが、長くは続かなかったそうです。

やはり、一気にすべてのものを高いレベルでこなすには無理があったようです。

 

一時、自信喪失状態にもなりかけたそうですが、

そこは何とか立ち直りました。

 

そして、彼女は少し力の加減を調節しました。

とりあえず、できる範囲でやってみよう。

『ここで、〜〜〜しなといけない』は、

一旦、横に置いたそうです。

 

そうすると、余計な力みが消えたのか、とたんに楽に仕事ができるようになりました。議事録の出来が悪くなり、周りから指摘された・・なんてことはありません。

良い質のものが短時間で出来るようになりました。

 

スポーツだけでなく、議事を取るような仕事でも、やはり力み過ぎたら良いパフォーマンスは発揮できないという立証がされたように思います。

 

どんなものにも、

その人にあった丁度良い力の加減がある。

そんなことを再認識したエピソードでした。

 

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