SEの仕事術「結論から言う」・・出来ないとどうなる?
「結論から言って」
いろいろ説明している最中に、
突然、相手からのカットイン
「結論から言って!」
「えっ、はい、結論としては◯◯です。」
こんな経験、誰もが1度や2度はあると思います。
SEに限らずですが、
特に仕事では相手に何かを伝えるときは、
結論から言うことが、わかりやすい伝え方と
言われています。
結論から述べるってどういう事?
ここで言う結論とは、
「結果」や「終わり」のことではありません。
たとえその事柄が現在進行形の真っ最中でも、
相手に話しをする時に、
最終的に相手に伝えたいこと
わかってもらいたい、確認したいこと
これらが、その話の結論です。
たとえば、来週の会議が中止になった
なんてシチュエーションで考えてみます。
伝える相手が、その会議を認識していれば
いきなり中止になった事から話しても
そんなに驚かれないかもしれません。
でも、その会議そのものを知らない人や
それを忘れてしまっている人に対して、
いきなり中止になった事を伝えたら
混乱させてしまうんじゃないか?と
伝える側は考えてしまいます。
そんな理由から、
ついつい結論を伝える前に、
会議の内容だったり、関係者の状況だったり、
中止になった背景だったりを
先に話し始めてしまいます。
そして最後にやっと、
「会議が中止になりました」と
結論が出てくるわけです。
聞かれたことに答えているのにドツボにはまる時
中途半端な伝え方をしてしまった時、
聞き手側は、話の内容を理解するために
質問をしてきます。
「つまりこういうこと?」
「あれはどうなったの?」
などなど
質問をしながら、
話の内容を部分的に汲み取り
それを繋げていくことで、話の全体像と
その結論が何か理解しようとします。
聞き手から、リードするように質問を
してもらえるのは、とてもありがたい状況です。
しかし、この方法がいつもうまくいくとは
限りません。
むしろ、大抵は質問している聞き手が
余計混乱してしまうような事態に陥ります。
聞き手側は、頭の中で仮説を立て答えをある程度
想定しながら質問してきます。
それは、質問を重ねていくうちに
仮説から確信・理解に変わっていきます。
しかし、その途中で想定外の答えが出てくると、
これまで頭の中で作っていたストーリーが
一気に崩れ、途端に何が何だかわからなく
なってしまいます。
「あれ?こうじゃないの?」
「なんでそうなるの?」
「もう一度聞くけど・・・」
時に、自分からは全く言ってないような事も
聞き手の頭の中では既成事実かのように
思われて、より大きな誤解を
与えてしまう事もあります。
こちらは、ただ質問に答えている
だけなのに・・・
次回、「話にタイトルをつけてみる」
に続きます。
関連する投稿
- 報告が不十分なせいで評価を下げてしまうSEの打開策
- トラブル対応、がんばったのに評価されないSEの理由
- SEの説明スキル向上の秘訣「理由は3つあると良い」
- 説明が苦手なSEに試してもらいたい、ちょっとした説明のコツ
- 若手SEが「説明」に苦手意識を持つ理由
現在の記事: SEの仕事術「結論から言う」・・出来ないとどうなる?