若手SEが「説明」に苦手意識を持つ理由

2017.07.23 (日)

🔶 SEにとって逃れられない「説明」

SEは、仕事のさまざまな場面で

「説明する」という状況に遭遇します。

 

遭遇するというか、

何かをしたら「説明する」も一緒に

ついてきた・・という流れ。

バーガーを頼んだ時は、

「当然、ドリンクセットにするよね?」

的な感じ。

自然な流れで「説明」がついてきます。

 

プログラムを修正したら、

その内容について「説明」

テストを実施したら、その結果について「説明」

企画を考えたら、その「説明」

プロジェクトの状況が変わったら、その「説明」

新規メンバーには、作業手順を「説明」

上司には、現状の課題や対策などを「説明」

 

こんなに仕事の中に「説明」が溢れてるのに

「私、説明するの得意です」なんて人は、

そんなにいません。

特に若手SEは、「説明」について

強い苦手意識を持っています。

 

🔶「説明が得意だよ」というSEがいない理由

説明は自分一人ではできません。

説明する相手が存在して、初めて

「説明する」というアクションが生まれます。

 

そして、その説明が

うまくいく確率、成功する確率は、

自分の説明力相手の説明に対する理解力

両方で決まります。

 

相手の説明に対する理解力とは、

相手の知識、経験、考察力です。

 

いくら上手い説明だったとしても

その成否は相手次第。

相手が悪いと、どんなに理路整然と

構築された説明であっても

何も相手に伝わらないという事が

往々にしてあります。

 

逆に、はちゃめちゃな説明をしてしまっても

相手が全て整理しながら汲み取ってくれる人だと

その説明はしっかり伝わります。

 

これだという明快な答え(やり方)がない

ところが、「説明」という行為の

もっとも難しい部分であり、

「説明」を得意とするSEがいない

大きな理由のひとつです。

 

ここまで出来れば「説明が得意です」と

言える、そんな境界線も基準もありません。

自分で「説明するの得意です」宣言したって

何の問題もありません。

 

でも、そう言った後に、

説明した相手が悪く何も伝わらなかった・・

なんて事態になる事は、

誰だって回避したいものです。

 

🔶「説明が得意」と言うSEがいないとどうなるか?

「説明が得意です」というSEがいないと

どこに支障が出てくるのか・・?

 

お客さんに対応内容の説明ができない・・

メンバーに対して作業手順が説明できない・・

・・・なんて事には実際なっていないと思います。

 

普段の仕事から切っても切れない「説明」

故に、

経験値を積んだSEはちゃんと説明ができます。

仕事の遂行自体には影響はありません。

 

では、どこに影響がでるのか?

 

結論から言うと、

若手SEの教育に対して影響があります。

 

プログラムコードの書き方

デバックのやり方

顧客の業務内容に関する知識

教える側としても、伝えるものが明快なものは

教えてくれる人もそれなりに現れます。

 

でも、「うまい説明の仕方」を技術として

しっかり教えてくれる人は、そうそう現れません。

これまで十分経験を積んできたSEでも

「説明の仕方」について説明をすることを

進んではしません。

 

実際のところ、「説明の仕方」について

どう教えれば良いかわからないというのも

あります。

 

結果的に、若手SEは、

いまいちやり方がよくわからない「説明」という

スキルについて、誰からも教えてもらえずに

苦手意識をずっと持ち続ける

わけです。

 

たまに、

「あの人にはこう言われたけど、

別の人からは違うことを言われた・・」

なんて事で混乱気味になっている若手を見ると

ちょっと可哀想になります・・・。

 

🔶 現場で教える方が効果は絶大

セミナーに行けば、

説明スキルの専門家、

プレゼンの専門家、

文書スキルの専門家といった

その分野でのスペシャリストが、

現場のSEでは教えてくれない事を

丁寧に教えてくれます。

 

でも、もしも現場のSEが、

実際にあるシチュエーションをとおして、

必要なスキルを若手SEに対して、

ちゃんと教えてあげられるようになれば、

若手SE成長は格段にスピードアップすると

私は思います。

 

あらゆる場面で必要とされる

「説明のスキル」

早いうちに身につければ、

その後の仕事も自身の成長も

違ったものになります。

 

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