あれ?もっとやれると思ってたのに。中途採用SEのジレンマ  〜 つづき 〜

2017.02.27 (月)

前回のつづきです。

あれ?こんなはずじゃなかったのに

中途採用のSEが、

このように感じてしまう原因に

新たな会社や現場で直面する

2つのギャップがあります。

 

2つ目のギャップ

「思うように発揮できない能力と経験」

新しいやり方、新しい仲間、

様々な「新しい」に慣れたとしても、

やっぱり、最初のイメージとなんか違う。

 

前の会社ではもっと出来たのに・・・

これまでの経験を考えれば

もっとうまくできるはずなのに・・・

 

このギャップの大本となっているのは、

転職活動の際に、自分で改めて整理した

これまでのキャリア、職務経歴だったりします。

 

転職活動中は、自分自身がどれだけ

価値のある経験をしてきて、

それによって、どんな能力を持っているかを

アピールしなければなりません。

 

それまで自身の経験を否定的に見てきたSE

職務経歴書を作るうえでは、

とりあえずでも経験できた事

なんだかんだでやり遂げた事にフォーカスします。

そういった自分の良い経験や成果に対して

フォーカスすること自体は悪いことでは

ありません。

 

しかし、経験や今の能力が新しい現場でも

そのまま発揮できると思い込んでしまうと、

その瞬間から、

「なぜかうまくいかない」ギャップとの

戦いが始まってしまいます。

 

自分はもっとできるはず。

もっとやれるはずなのに・・・

 

手は抜かない、でもうまくやろうとも思わない

自分はもっとうまくやれるはず、

でも、なぜか出来ない・・・

 

原因は?

もっと、こんな内容の仕事があれば・・

もっと、こんな資料や手順書があれば・・

もっと、こんな風に指示を出してくれれば・・

 

こんな風に考えだしてしまうと、

いくらでも原因と思えるものは見つかります。

そして、

うまくいかない現状と、自分の持つイメージとの

ギャップはいつまで経っても無くなりません。

 

これからは、

どんな仕事でも出来るようになろう

資料や手順書が無くてもやれるようになろう

指示なんかなくても一人でやれるようになろう

 

こんな風に、外に原因を探すのではなく

自分自身を変えていくように考えられると

良いのですが、

これでうまくいくのであれば、

最初からそんなに大きな悩みにはなりません。

 

じゃあ、どうすれば良いのか?

 

最初から、うまくやろうなんて思わない。

最初から、成功させようなんて思わない。

最初から、評価を得ようなんて思わない。

 

適当にいい加減な気持ちで、

仕事をしようと言っているのではありません。

 

手は抜かない、精一杯やる。これは大前提。

でも、あるのはこの大前提のひとつだけ。

あとは、

結果的にうまくいかなくても

思ったような評価を得られなくても

そこは気にしない。

 

仕事がうまくいかなくても、

自分は手を抜かなかった

こんな風に思えれば、今はOK

 

悩みの種そのものが無くなって、

次の仕事にもまた前向きな気持ちで

やっていけるようになります。

 

もしも、仕事でうまくいかないなぁと

悩み始めたら、

「手は抜かない、

でも、うまくやろうとも思わない」

 

こんな風に考えて、

日々の仕事に取り組んでみると、

目の前の状況が少しずつ変わっていくはずです。

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