SEの苦手意識を克服!文章をわかりやすくする3つのコツ
🔷文章をわかりやすくする3つのコツ
間違ったことは書いてないのに・・・
内容は全て書いているのに・・・
「なんか文章がわかりにくいんだけど・・・」
と言われてしまう。
たとえば、こんな文章書いていたりしませんか?
「先日の件についてのご報告ですが、
お陰様で先方も大変喜んでいただけたようで、
契約までなんとか漕ぎ着けたのですが、
契約の際に、ひとつだけ要望をいただいたので、
この要望については、早速、速やかに対応し、
対応が終わり次第、すぐにまたご連絡します。」
最初から順を追って読んでいけば、
なんとなく言いたいことは
伝わりますが、
わかりにくさ満点の文章です。
この文章が、3つのコツで生まれ変わります。
🔷一つ目のコツ「繋げない」
「先日の件について・・・またご連絡します。」
この一文の中に、読点「、」はあっても、
句点「。」がありません。
つまり、これだけ長いフレーズが
たった一つの文ということです。
文章で伝えたい事柄に前後の関係がなどが
含まれていたりすると、ついつい、
文章をどんどん繋げてしまう時があります。
書いている本人は、何がどうなっているか
わかって書いているので気になりません。
しかし、読み手は、
なかなか一文が終わらず、
一気に頭に入れながら読まないといけないので、
その文章に、とても読みにくさを感じます。
また、
結果と理由を一文にまとめようとする時も、
繋げ方がわかりにくいと、
読み手は何がどうなっているのか混乱します。
「先日の件についてのご報告です。
お陰様で先方も大変喜んでいただきました。
契約までなんとか漕ぎ着けたのですが、
契約の際に、ひとつだけ要望をいただきました。
この要望については、早速、速やかに対応し、
対応が終わり次第、すぐにまたご連絡します。」
いかがでしょう?このように、
文章中の「、」や「〜が」、「〜ので」
のところで、思い切って「。」をつけて
文章を区切りましょう。
🔷二つ目のコツ「端折らない」
これまで、お仕事の場などで
「それは誰(あなたor私)について
言ってるの?」なんて
言われたことはありませんか?
これは、文章や会話でもよくあることですが
文章の流れのなかで、主語や目的語を
端折ってしまっている時です。
一番よくあるのが、「誰」の部分ですが、
他にも「いつ」や「何を」などについても、
話の流れでや前提から
書かなくてもわかるだろうという
思い込みがあると、
書いている本人も知らず知らず
言葉を端折ってしまいます。
行くことに決めました。・・・・誰が?どこに?
わたしも同様でした。・・・何と?誰と?
「先日の◯◯様との契約の件
についてのご報告です。
お陰様で先方も、
こちらの提案内容に大変喜んでいただきました。
契約までなんとか漕ぎ着けたのですが、
契約の際に、
先方からひとつだけ要望をいただきました。
この要望については、
早速、速やかにこちらで対応し、
対応が終わり次第、すぐにまたご連絡します」
いかがでしょう?このように、
文章中で「誰が」「何に」といった部分が
不明確になっている部分を探し、
端折っている言葉を付け加えましょう。
🔷三つ目のコツ「繰り返さない」
同じ言葉、同じ意味合いの言葉、
同じ接続詞が繰り返されると
とても幼い文章に感じることがあります。
小学生低学年のころに書いた
日記や感想文のような印象に近いかもしれません。
「昨日は◯◯して、そして◯◯して、
そして◯◯して、そして◯◯しました。」
さすがに、ここまで極端な文章では
ないと思いますが・・・
<繰り返されている>
「先日の・・・
契約までなんとか漕ぎ着けたのですが、
契約の際に、先方からひとつだけ要望をいただきました。
この要望については、早速、速やかにこちらで対応し、
対応が終わり次第、すぐにまたご連絡します。」
<繰り返しを修正>
「先日の・・・
契約までなんとか漕ぎ着けたのですが、
その際に、先方からひとつだけ要望をいただきました。
この件については、早速、速やかにこちらで対応し、
対応が終わり次第、すぐにまたご連絡します。」
いかがでしょう?このように、
繰り返し出てくる言葉を削ったり、
違う言い方に置き換えることで、
スマートな文章に変わります。
🔷まとめ
これから、文章を書いた時は、
フレーズを繋げすぎていないか?
端折っている主語や目的語はないか?
同じ言葉が繰り返されていないか?
チェックしてみてください。
「繋げない」
「端折らない」
「繰り返さない」
この3つの注意点を意識することで
「なんかわかりにくい文章」が、
すっきりしてわかりやすい文章に改善されます!
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