SEライフアドバイザーの独り言「SEに資格って必要? その1」
🔷資格って必要?
SEになったら、誰もが一度は思うこと。
「資格って取った方が良いの?」
というテーマのお話。
SEの資格と言えば
・基本情報技術者(FE)
・応用情報技術者(AP)
・ITパスポート
・プロジェクトマネージャ試験(PM)
・オラクルマスター
・MOS
・CCNA
などなど、挙げだしたらまだまだ出てきます。
そして周りには、
こういった資格を持っている人もいれば
持っていない人もいます。
そして、SEの方なら誰でも考えます。
「・・・さて、自分はどうしたものか?」
🔷資格は取った方がいいの?
もう何年も前の事ですが、
あるセミナーに行った際、
登壇されていたコンサルタントの方の言葉です。
「資格とは”足の裏についた米粒”
取れないままだと、気になってしょうがない、
しかし、取れたからっていって、
その米粒を食べられる訳じゃない」
もう一つご紹介します。
これは別の方のコラムに書いてあったものです。
「本当にやりたい事が見つかれば、
今、取得のために頑張っている
その「資格」が本当に必要なものかわかる」
こんな話を聞くと本当に資格って必要かな?と
思ってしまいます。
もちろん、コラムの中には、
資格がどれだけ価値があるか書かれている
ものもありますが、
大抵、そういったコラムの終わりには
資格取得専門スクールの広告が待っています。
露骨に誘導されているような流れのせいで、
書かれている事をどこまで信じてよいのやら
という感じです。
🔷資格を取る目的
資格取得の是非は一旦置いといて、
資格を取る目的を改めて考えてみます。
①:就職や転職で有利になるため
②:給料アップ(昇進、会社からの手当)
③:自分自身のスキルアップのため
こんなところが、
資格取得の主な目的かもしれません。
就職、給料、スキル・・・
生活をするために必要な仕事に
直結するものが目的としてあがると
深く考えるまでもなく必要なものような
気がします。
でも、実際に資格を取ってなくても、
ちゃんと現場でやっていけている人もいる。
ここら辺が、「資格って本当に必要なの?」
って思う、最大の理由なのかもしれません。
🔷資格で目的が達成されるのか?
ここで、資格取得が本当に目的に即したものか
考えてみます。
ここから持論オンパレードです。
賛否両論あると思いますが、ご容赦ください。
1つめの目的
「就職や転職で有利になるため」
転職サイトの募集要項には、
資格を持っている事が条件として
あがっているものも中にはありますが、
それは一部で、殆どはそうではありません。
じゃあ、募集条件ではなかったとしても、
採用する際の判断基準になるかというと・・・
それも、残念ながら?
採用の決め手になるほどの効果はありません。
これは私自身が、
実際に中途採用面接を何年かやってきた経験から
思うところでもあります。
持っている資格が、超難関の国家試験であれば、
多少は、有利なポイントとして考えるかもしれません。
しかし、例えば資格取得の是非について悩んでいる人が
これくらいは最低限持っていた方が良いのでは?
と思うような、一般的な資格、登竜門的な資格は、
何を持っていても、持っていなくても、
採用の判断には全く関係ありません。
なぜなら、採用の判断には、保持資格以上に
もっと重要視するポイントがあるからです。
これは、自分が採用する側の人間になったと
想像して考えてみるとわかります。
少し冷静に考えれば、資格よりも他の要素が
重要視されることくらいわかりそうなものですが、
資格を持ってない人には、
この考え方に気付けません。
どうしても、資格の有無の方が気になってしまう。
まさに「足の裏の米粒」です。
ただ、ひとつだけ例外のパターンが。
「伝わってくる性格、これまでの経験とか
正直、ちょっとイマイチなんだけど、
資格を持ってるから採用しちゃおう」
こんな考え方する会社側の面接官がたまにいます。
それは、自社SEの資格保有率を
なんとしても上げたい人事部の人です。
そもそも資格を持つSEが、
持っていないSEよりも高く評価されるという
風潮がどうなんだという思いがありますが、
これについては、その2に続きます。
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