『言った』、『言わない』の話
出来上がったものに対して、指示したもの違うと言われたり、
期日がいつの間にか早まっていたり、
それを確認すると、最初からそうだったなんて言われて唖然とした事ありませんか?
そんな馬鹿なと言い返してみても、力関係で強引に押し込められるか、
『言った』、『言わない』の話をしてもしょうがないといわれ、結局、向こうの無理がとおってしまう。
こんな嫌な思いをした人は、SEの人の中には多いんじゃないでしょうか?
今日はそんな『言った』、『言わない』トラブルの対処法についてです。
まず、対処法として一般的なのが、『記録を取れ』ですよね。
ちょっとした指示のやり取りだったとしても、口約束などせずに、記録を取りなさいと教えられた人は少なくないと思います。
でも、これって、口で言うほど簡単ではありません。
まず、記録を取ったところで、相手がそれを見て、”記録のとおりだと認めた”事を記録しないと、何かあった時の証拠にはなりません。後になって見せても記録の内容が誤っていると言われればそれまでという事です。つまり、自分一人では完結できないのです。
また、書かれている内容が曖昧だと、書かれている部分の解釈の仕方で、書かれていない事を要求されたりする場合もあります。
そんな手間が掛かり、難易度の高いものを、何か相手とのやり取りが生じるたびに、出来るわけがありません。
たまに、一語一句漏らさず記録しろなんていう、もの凄いことを言う人がいますが、記録できたとしても、前述の理由で、必ずしも効果があるとは限らず、
むしろ、一語一句漏らさず記録する事に集中するあまり、その場では言われた事を理解するために頭を使えず、記録は取れたけど、自身が書かれている内容を読んでも、さっぱりわからない。
こうなると、もう哀れとしか言いようがありません。
では、効果的な対処法はなんでしょうか? 次回に続きます。
*****************************
システムエンジニアの悩みを、他のシステムエンジニアとシェアし
一緒に問題の解決方法を考えませんか?
SE未来ワークショップでは、SE同志の交流会をやっています。
*****************************
関連する投稿
- 新人SEの不安と対策 (後編) PMBOKのリスクマネジメント
- 新人SEの不安と対策 (前編) 4つの不安
- SEの現場で文書整備がいつまで経っても出来ない理由 つづき
- SEの現場で文書整備がいつまで経っても出来ない理由
- 先輩SEが教えてくれない?知識が引き継がれない負の連鎖
現在の記事: 『言った』、『言わない』の話