ベテランSEの待遇 〜つづき〜
エンジニアの転職は決して珍しい話ではありません。
そういったサービスも今ではとても充実していますし、転職フェアなんてのものあります。
優秀なSEが他のところに行き、そこで力を発揮し、そして評価されるのであれば、SEにとってはそれは良いことです。
でも、ここでそのSEを放出する会社に言いたい。
「本当にそれでいいの? 」
そう簡単に技術者は育ちません。
外から優秀なSEを調達したとしても、一線級になるにはやっぱり時間が必要です。
業務知識とシステム知識の両方を兼ね備えた人材などは特にです。ある程度、その現場での実践が必要です。
でも、前回書いたように、ベテランSEの中には、この先、転職しなければならないかもと思っているSEは確実にいるのです。
そして皮肉なことに、そういったSEが今の職場で評価されるには、
これまで培った技術や知識ではなく、もしかすると元々苦手だったかもしれない、
交渉や人の管理という領域です。
別に管理職やリーダーが評価される事に異論はありません。
私自身、管理職だった時期もあり、大変な思いをした経験も何度もあります。評価されなければ割に合いません。
しかし、もっと技術、知識に特化した人が
自身のスキルを追求していける道、
もっと評価される道があっても良いのではないかとも思うわけです。
その道が十分に出来ていないために、
結果的に、優秀なSEを放出してしまう会社。
新しい場所で再スタートしなければならないSE。
なんか両方にとって良い状態と思えないのです。
さらに言えば、放出してしまうSEは、
そんなベテランSEだけでなく、
その姿を見ている、
もうひとつ若い世代のSEもです。
先を行く先輩に明るい未来が見えなければ、
「自分は身動き出来なくなる前に何とかしなければ」と思います。
こうした次を担う世代を放出してしまうと、本当に会社にとっては大打撃だと思います。
これから先のSEの未来に、
職人として技術を追求できる道が
もっと出来ればと願います。
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あなたのやりたい事、なりたい自分、
身につけたいスキル、望むポジション、
何からやりがいを感じられるのか、
あなたの望むビジョンを明確にしていきましょう。
SE未来コンパスで、
あなた自身の未来の計画書を作りましょう。
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