SEは、must少なめwant多めで 〜つづき〜
前回のつづきです。
強めの”want”も要注意
仕事自体にも、自分自身にも、
もっとああしたい、こうしたい
もっとああなりたい、こうなりたい
というものがあり、
それが実現の方向に進み出すと
日々の充実感はとても大きくなります。
状況としては、とても喜ばしいことですが、
ここには落とし穴があります。
理想の実現に向かって、
あまり強く想い過ぎてしまうと、
wantのつもりが、いつの間にか
自分の中でmustになってしまいます。
自分の理想どおりに努力していく事が
絶対であり、それこそが正しいことであると
思い込んでいる状態です。
しかし、現実はそうそう自分の思いのままには
なりません。
そして、そんな障壁に直面した時、
自分の想いが強かった分、
その跳ねっ返りも強くなります。
「やっぱりそもそも無理だったんだ」とか、
「これは、あの人が悪いからだ」とか、
問題解決として建設的とは
言い難い考えに縛られ、
自らより苦しい状態にしてしまいます。
”must”少なめ、”want”多めで
日々の仕事、プライベートに限らず、
良い成果を出そうと思ったら、
まず、自分自身が良いコンディションでいるに
こしたことはありません。
良いコンディションとは、
何がどういう状態になっている事なのか?
具体的に考えると、いろいろありますが、
少なくとも、そのひとつとして
「心に余裕のある状態」があると思います。
なんにもやる気がしない、無気力状態は
余裕がある状態とは違います。
やりたいことがある。なりたい自分がいる。
でも、何かに追われている訳じゃなく
何かに疲弊している訳でもない、
そんな状態です。
うまくいかない、
思いどおりにいかない、
計画どおりにいかない、
なんて事は、普通にあります。
そんな時に、毎度毎度、
自分にムチを入れたり、、
自分の無力さを感じていいたりしたら、
とてもとても身が持ちません。
仕事という形で、
山ほどのmustに囲まれているSEは
特に注意が必要です。
”must”少なめ、”want”多めで
心の余裕を忘れずに。
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