会社の経営方針を聞いてもピンとこないSE
🔷 会社の経営方針を聞かされるSE
SEも一人の会社員です。
普段は、顧客先に常駐しているような人でも
年に一度か二度、
自身の会社の経営方針を聞く機会があります。
たとえばそれは、
今期の売り上げ目標だったり、
今後の受注予定の仕事の話だったり、
この先、現場のSEが求められる資質や
能力などについての話です。
こういった話は、
現場で仕事漬けになっているSEにとっては、
ある意味とても新鮮なものです。
また、自分が属している会社の状況や方針は
知っておく必要があるものと考えている人は
少なくないので、聞きなれない話だとしても、
結構、まじめにちゃんと聞いているものです。
しかし、最初のうちはまじめに聞いている
会社の経営方針でも、
徐々に嫌々聞かされる話になっていきます。
それには理由があります。
🔷 会社の経営方針がピンとこないSE
会社の売り上げ目標や、今後の展望は、
今の自分の作業とは直結しない話です。
また、普段は聞かされない話です。
だから、聞いてもよくわかりません。
「まあ、そういうものなんだろう」と
なんとなく頭に入れるしかありません。
全てを理解するなんて無理と承知して
聞いている経営方針などの話ですが、
ある時を境に苦痛に感じていきます。
それは・・・
「結局、自分の将来とどう関係するのか
わからない・・・」
と感じた時です。
経営方針、受注予定、今後の展望・・
これらの共通点は、
全て「未来の話」であるということです。
すでに起きた事柄ではなく、
これからの話を聞く時は、
聞く側の姿勢で効果が大きく変わります。
聞く側のその話に対する想像力が
大きく影響するからです。
🔷 会社もSE個人のことまでは考えられない
現場の作業をいくら一生懸命やってはいても
個人で顧客と契約をするわけではありません。
大きなプロジェクトに参画しても、
自分のお給料に直接還元されるわけでもない。
自分がやりたい事とは関係なく、
人手が必要なところがあれば駆り出される。
日々、こんな感じで作業をしているSEに
売り上げアップや、顧客開拓の話をしても
ピンとくるはずがありません。
そして、会社側としても
「とりあえず聞いてくれたらいい」という
程度で話すので、
結局のところ、たいして伝わるものもなく、
経営と現場の距離を縮めるための場が
逆に溝を作るような場になってしまう事も
あります。
お互いの立場や仕事の違いなんて
最初からわかっているはずなのに、
なぜ、最終的にこんな事態になってしまうのか?
原因はいろいろありますが、
その中でひとつ言えることがあります。
それは、会社も自社の社員といえど、
SE個人の感じ方まで考えられない
ということです。
🔷 自分経営方針を作ってみると・・・
会社の経営方針を聞いて、
つまらないなぁ~
意味ないなぁ~と感じている
SEさんにひとつ提案です。
会社の経営方針は一旦置いといて、
まずは自分自身をひとつの会社に見立てて
自分経営方針を立ててみましょう。
自分の強みは何か?
これからどんなところで評価されていくのか?
今後、いくら稼いで、何に投資していくのか?
なんてところを考えてみてください。
絵に描いた餅のようなものでもOKです。
まずは考えてみることが大切です。
これをやってみると、
もちろん自分の今後の行動を大きく変える
ことになる場合もあります。
そして、つまらなかった会社の経営方針も
また違ったものに聞こえてきます。
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