会社の経営方針を聞いてもピンとこないSE

2017.10.31 (火)

🔷  会社の経営方針を聞かされるSE

SEも一人の会社員です。

普段は、顧客先に常駐しているような人でも

年に一度か二度、

自身の会社の経営方針を聞く機会があります。

 

たとえばそれは、

今期の売り上げ目標だったり、

今後の受注予定の仕事の話だったり、

この先、現場のSE求められる資質

能力などについての話です。

 

こういった話は、

現場で仕事漬けになっているSEにとっては、

ある意味とても新鮮なものです。

また、自分が属している会社の状況や方針は

知っておく必要があるものと考えている人は

少なくないので、聞きなれない話だとしても、

結構、まじめにちゃんと聞いているものです。

 

しかし、最初のうちはまじめに聞いている

会社の経営方針でも、

徐々に嫌々聞かされる話になっていきます。

 

それには理由があります。

 

🔷  会社の経営方針がピンとこないSE

会社の売り上げ目標や、今後の展望は、

今の自分の作業とは直結しない話です。

また、普段は聞かされない話です。

 

だから、聞いてもよくわかりません。

「まあ、そういうものなんだろう」と

なんとなく頭に入れるしかありません。

 

全てを理解するなんて無理と承知して

聞いている経営方針などの話ですが、

ある時を境に苦痛に感じていきます。

 

それは・・・

「結局、自分の将来とどう関係するのか

わからない・・・」

と感じた時です。

 

経営方針、受注予定、今後の展望・・

これらの共通点は、

全て「未来の話」であるということです。

 

すでに起きた事柄ではなく、

これからの話を聞く時は、

聞く側の姿勢で効果が大きく変わります。

聞く側のその話に対する想像力が

大きく影響するからです。

 

🔷  会社もSE個人のことまでは考えられない

現場の作業をいくら一生懸命やってはいても

個人で顧客と契約をするわけではありません。

 

大きなプロジェクトに参画しても、

自分のお給料に直接還元されるわけでもない。

 

自分がやりたい事とは関係なく、

人手が必要なところがあれば駆り出される。

 

日々、こんな感じで作業をしているSE

売り上げアップや、顧客開拓の話をしても

ピンとくるはずがありません。

 

そして、会社側としても

「とりあえず聞いてくれたらいい」という

程度で話すので、

結局のところ、たいして伝わるものもなく、

経営と現場の距離を縮めるための場が

逆に溝を作るような場になってしまう事も

あります。

 

お互いの立場や仕事の違いなんて

最初からわかっているはずなのに、

なぜ、最終的にこんな事態になってしまうのか?

 

原因はいろいろありますが、

その中でひとつ言えることがあります。

 

それは、会社も自社の社員といえど、

SE個人の感じ方まで考えられない

ということです。

 

🔷  自分経営方針を作ってみると・・・

会社の経営方針を聞いて、

つまらないなぁ~

意味ないなぁ~と感じている

SEさんにひとつ提案です。

 

会社の経営方針は一旦置いといて、

まずは自分自身をひとつの会社に見立てて

自分経営方針を立ててみましょう。

 

自分の強みは何か?

これからどんなところで評価されていくのか?

今後、いくら稼いで、何に投資していくのか?

なんてところを考えてみてください。

 

絵に描いた餅のようなものでもOKです。

まずは考えてみることが大切です。

 

これをやってみると、

もちろん自分の今後の行動を大きく変える

ことになる場合もあります。

そして、つまらなかった会社の経営方針も

また違ったものに聞こえてきます。

 

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