『結論から述べる』ときの落とし穴
報告をする際は、「結論から述べる」
誰でも一度は聞いたことがあると思います。
報告とは、口頭で行うときも、メールで行うときもありますが、そのどちらだったとしても 『結論から述べる』ことは鉄則と言われています。
なぜ、鉄則なのかは、また別の機会にお話しするとして、
今回は 『結論から述べる』際に、みんながハマる落とし穴の対処法についてです。
そもそも、どんな落とし穴にハマるのか?
それは、
「結論から述べたものの、その後の説明順序を誤り、 なぜ、その結論に至ったのかが伝わらない」という落とし穴です。
『結論から述べます・・・結論は××××××です』
『なぜこうなったかと言うと・・・×××××のためです』
『え?なんで、その流れでこの結論になるの?』
『(も〜なんでわかってくれないの?)じゃあ、最初から説明しますね・・・』
(こんなことなら、最初からこの順番で説明すればよかった・・・・)
いかがでしょう?
こんな経験、一度はあるのではないでしょうか?
例を使って説明します。
まず、Aというきっかけがあり、Bという対応を行い、Cという状況の変化を経て、Dという状態になった。
こういった内容の報告をする場合、
順を追って話していけば、きっかけA→対応B→変化C→状態Dとなるわけですが、
結論から述べる場合は、 状態Dを先にのべ、それから順を追ってきっかけAから話します。
述べる順序としては、状態D→きっかけA→対応B→変化C→状態Dが、
相手が理解するために理想的な順番です。
さて、ここからが、誰もがハマる落とし穴の話です。 よくあるパターンは2つあります。
1つめの落とし穴、「順番がめちゃくちゃ」
最初に状態Dを述べたあとに、
ついつい、そのように至った直前の状況を言いたくなってしまい、
状態D→変化Cの順番で話してしまいます。
そこから、最初のそもそものきっかけを話そうとすると、
結局、状態D→変化C→きっかけA→対応B→状態Dの順になってしまいます。
状態Dに至るまでの順番が狂い、対応Bと変化Cが繋がっていません。
2つめの落とし穴、次回に続きます。
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