『結論から述べる』ときの落とし穴 〜つづき〜
『結論から述べる』ときの落とし穴のつづきです。
2つ目の落とし穴、『途中を端折ってしまう』
最初に結論Dを述べたあとに、きっかけA→対応Bの順で話すものの、
最初に結論Dを伝えてしまっているので変化Cを端折ってしまいます。
結論D→きっかけA→対応B→結論D といった感じです。
変化Cが抜けているので、対応Bからなぜ結論Dに至るのか、聞き手は理解できません。
さらに、この理解できない状況に陥った時に、変化Cが抜けていることにすぐ気がつけば良いのですが、対応Bを言い直してみたり、結論Dを違う言い方にしてみたりなどとやってしまうと、余計に混乱した状況を作ってしまいます。
さて、次にこのような落とし穴にハマらない対処方法です。
一番良い方法はひとつ。報告の前にまずは『分解して書き出してみる』です。
どのように分解するかというと、
今回の説明で述べたように、 報告する対象のものについて、
きっかけ、理由、対応、変化、例外、最終的な状態
といったように、報告する内容を分解して書きだしてみます。
うまく書き出せたら、あとは順番を間違えずに述べるだけです。
分解と整理が正しくできたかどうかは、説明順に並べた時に隣どおしがすっきり繋がっているかどうか そこに飛躍などがないかをチェックすることで判断ができます。
まずは書き出してみるがポイントですが、慣れてくるとこの整理が頭の中で瞬時にできるようになります。
みなさんも報告の際はトライしてみてください。
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