SEの苦労がやりがいに変わるとき 〜つづき〜
前回のつづきです。
「本気のありがとう」は、
必ずしもお客様から出てくるとは限りません。
上司だったり、後輩だったり、内輪の人間から
もらえる場合もあります。
「あなたがいてくれて本当に良かった」
が伝わるありがとうです。
そんな瞬間を経験できると、
ああ、SEも悪くないなぁ・・・・
次はもっと
こんな風に出来たら良いなぁ・・・
なんて、感情が湧いてきます。
そして、こんな感情を持ったSEがやる次の仕事は、
また質の高いものになる確率が高く
そうすると、再び本気の「ありがとう」
が貰える確率が高まります。
こうして良い循環にはまることができると、
そこにいる関係者はみんながハッピーになれます。
でも、残念ながら、逆のパターン、
どんどんモチベーションを下げていく循環もあります。
お金払ってるんだから(お金もらってるんだから)
・・・やって当然、できて当然と考えている
”ある意味”でプロ根性の塊の人がいるところは、
こういった悪循環はまっている確率が高く。
その原因を作っている当の本人は
それに気づいていない場合が多々あります。
わたしの周りに実際にあった話ですが、
そのSEが担当したお客さんは
自分よりも10歳以上若い女の子。
責任感も強く、一生懸命やろうとする気持ちはあったのですが、
あくまで自分は発注する側、オーダーする側という意識が強く、
そのSEに対するリスペクトは
全く感じられませんでした。
そして、何かミスが発覚したりすると、正論を掲げて、とことんまで追求します。
一応、一般常識のレベルは外したくないのか、
なにか仕上がれば、感謝の言葉はあるのですが、
さらっと形だけのものでした(少なくともその相対しているSEにとっては)
最終的に、そのSEはその現場を
離脱せざるをえない状況に追い込まれてしまいました。
あなたの現場、こんな悪循環にはまっていない事を祈ります。
もしそんな状況に近いものがあれば、
その悪循環を止められるかもしれない一手は
本気の「ありがとう」です。
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あなたのやりたい事、なりたい自分、
身につけたいスキル、望むポジション、
何からやりがいを感じられるのか、
あなたの望むビジョンを明確にしていきましょう。
SE未来コンパスで、
あなた自身の未来の計画書を作りましょう。
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