SEとストレス <疲はい期>
◆ SEが受ける様々なストレス
現場での人間関係
ゴールの見えない作業
異常な労働時間
将来の不安
こういったストレス要因となるものは
SEという職業の特徴を物語っています。
そして、このストレスを受けている状態は
初期段階から、身体にまで異常をきたすような
段階まで、大きく3段階あり、
第2段階の抵抗期を過ぎると
最後に来るのが第3段階の「疲はい期」です。
◆ ストレスを受けた時の第3段階「疲はい期」
抵抗期を過ぎると・・・と言うか、
抵抗期の間もストレスをうまく解消できず
限界を超えてしまうと、
第3段階の「疲はい期」という状態に
なってしまいます。
この「疲はい期」は、ストレスに抵抗することに
精神が疲れてしまい「うつ状態」になったり、
身体への影響が出てしまいます。
この疲はい期になってしまうと、
もはや一人ではどうにも対応しきれない状態に
なっています。
この段階になってから、
人間関係を良好にするコミュニケーション術も
辛い時でもモチベーションを保つ方法も
それがどんなに有効なものだったとしても、
疲はい期にある人にとっては、
それを聞かされても辛いだけです。
そこから何か改善するような行動に移すための
気力や体力を失っているからです。
そんな状態に陥っているにも関わらず、
この疲はい期の状態は、周りからは
なかなか理解されることがなく、
より孤立してしまう悪循環にはまっていくことも
あります。
◆ SEライフアドバイザーが思うこと
ストレスとの向き合い方については、
一概にこうするべきということが言えません。
最悪のケースになってしまうくらいなら、
その前に逃げろという人もいれば、
逃げても逃げた先でまた同じ問題がおきるから
できる限り対処すべきという人もいます。
しかし、
ここまではがんばる、ここからは逃げるという
境界線は誰にもわかりません。
結局のところ、
あるべき姿について結論がでることはありません。
ここで
私の個人的な見解を述べるならば
「逃げてもいい」「我慢してはいけない」です。
何か嫌なこと、うまくいかないことについて
全く我慢できない人なんていません。
自然とある程度の我慢は無意識にしている
ものです。
そんな中、
自分自身で「ストレス」を感じている
状況があるのならば、
そこから先は、
無理をせずに、我慢せずに、
克服しなきゃなんて考えずに、
「逃げてもいい」「出来なくてもいい」と
考えるべきだと思います。
周りの価値観は、
それを許してくれないかもしれません。
結果的に誰かに迷惑をかけてしまうかも
しれません。
しかし、たとえそうだったとしても、
我慢してはいけません。
まだまだこの先、
何年も働かなければいけません。
疲はい期になってしまえば、
周りの人があなたを助けることも
難しくなってしまいます。
SE個人が無理をしなくても、
SEの仕事が成り立つような環境に
全体がなっていくべきだと思います。
関連する投稿
- 新人SEの不安と対策 (後編) PMBOKのリスクマネジメント
- 新人SEの不安と対策 (前編) 4つの不安
- 残念なPMの見分け方
- 先輩SEが教えてくれない?知識が引き継がれない負の連鎖
- 「自分は正しい「自分は悪くない」自己正当性の主張しか頭にない困った大人(SE)たち
現在の記事: SEとストレス <疲はい期>